「日本のグランドシートは高すぎる!事実82.9%(注3)もの人がグランドシート代を下げてほしいと思っている!」
(注3)テキトウです
高いのもあるけど、そもそもヤドカリテントには、公式グランドシートがないんだよネ
テント選びに迷った挙句、やっと購入の意思を固めたところで、グランドシートが用意されていないことに気づいて慌てて探したりしませんか?
専用品があったとしても、その値段に驚愕してしまった事はないでしょうか?
実は、グランドシートは誰でも簡単に作ることができるんです。
しかも材料費もとてもリーズナブル!
結局のところグランドシートなんて、レジャーシートに毛が生えた程度の代物。
大きな耐水シートをテントの大きさに切って、切断面の処理だけしてあげればOKなんですから。
私はヤドカリテントの購入を決めたあとに、グランドシートがないことを知り、社外品や、ブルーシートなどで代用することを検討しましたが、最終的にこの記事で紹介する方法で、グランドシートを自作しました。
ミシンなんて百億万年前に家庭科の授業でちょっと触ったぐらいしか経験のない私でも、夜な夜な夜なべをしてグランドシートを完成させる事が出来ました。
この記事では私がヤドカリテントのグランドシートを選定する際に考えた代替案と、グランドシートを自作する為に必要な道具や材料、設計時のポイントについてまとめています。
この記事を読むと、グランドシートを自作する為に必要な知識を得ることができ、はるかに低コストで、自分のテントにピッタリなグランドシートを製作し、グランドシート選びで悶々としている日々から解放されます。
結論として、やぱり普段ふれていないようなミシンを扱うのはとても腰が重い事だと思いますが、それをはるかに凌駕するだけのコストメリットがある自作をオススメします。
ヤドカリテント用のグランドシートの作り方を見たい方はコチラからすぐジャンプ
私がオススメするヤドカリテントが気になった方は、こちらでまとめていますので参考にしていただけると幸いです。
グランドシートとは
グランドシートは、テントと地面の間に設置するシートで、以下の効果を発揮します。
グランドシートは、要らないんじゃないかという考えもあるのですが、私としてはせっかく購入したテントを少しでも汚さずに使いたいので、必須のオプションだと思っています。
グランドシートの選択肢
グランドシートの選択肢としては以下があります。
基本的には公式のものが用意されていれば、そちらを購入するのが第一選択枝になるかと思いますが、価格が高かったり、そもそも用意がない場合には、自作するのをオススメします。
ないなら、自分でなんとかする。
これもまたキャンプの醍醐味ダナ
専用品ではない場合、大きさに注意して購入する必要があります。
考え方としては、テントよりも若干小さめのサイズにすること。
テントのボトムサイズよりも、10〜20cmほど小さめのサイズを選ぶのがセオリーのようです。
テントのボトムよりもグランドシートが大きい場合、雨水などがグランドシートとテントの間に溜まってしまい、本末転倒な結果となってしまう為です。
公式がどんな設計としているのか、DODワンポールテント(L)でサイズ比較してみるとこんな感じになっています。
ワンポールテント(L)の大きさ
組立サイズ(外寸) | (約)W460×D460×H300cm |
---|---|
インナーサイズ | (約)W410×D360×H300cm |
ワンポールテント(L)用グランドシートの大きさ
シートサイズ | (約)W385×D350cm |
---|
公式では、インナーテントの大きさに対して、若干小さめに設計していることがわかりますね。
ヤドカリテントの場合
ヤドカリテントでは、公式のグランドシートは販売されていないので、選択肢から外れます。
他のテントのものを転用しようとした場合、私が知る限りでは以下の2種類が良いかと思います。
タケノコテント用グランドシートを転用
DODのテントであるタケノコテント用から転用します。
ヤドカリテントのサイズ
組立サイズ(外寸) | (約)W460×D460×H300cm |
---|---|
インナーサイズ | (約)W430×D290×H300cm |
に対して、タケノコテント用グランドシートのサイズはこんな感じになっています。
シートサイズ | (約)W447×D447cm |
---|
インナーテントよりは大きくなってしまいますが、そもそも若干小さくする理由は雨漏りへの対策なので、アウターテントより小さければ良いのでは?と私は考えています。
ただ一つ問題があって、このグランドシート市場に在庫がないんです。
メルカリなどフリマサイトを利用して入手するしかないので、自然とコストもかかってしまう傾向にあると思います。
社外品のグランドシート
社外品で丁度良いものがないかも検討してみたところ、ネット上でこちらをオススメされていました。
サイズ(約):440×440cmとあるので、丁度良さそうです。
なのですが、なんかパッケージの写真をみるとサイズの表記が4100×4100mmと書かれており、ブレていてなんだかちょっと心配です。
グランドシートは自作しよう
代替品を紹介しましたが、いずれも問題がありそうです。
そこでサイズもピッタリで、価格もリーズナブルなグランドシートを作ってしまおうってことです。
メリット/デメリット
グランドシートを自作するメリットと、デメリットをまとめておきます。
コスパは抜群にいいわネ
おれ、ミシンなんて100億パーセント、いじれる自信ないんだケド?
基本的に縫うのは直線のみなんで、ちょっとやれば簡単ヨ!
ピッタリサイズのグランドシートが完成したら、結構達成感もあるわ
レッツトライ♪
必要なもの
グランドシートを自作するにあたって、必要なものをまとめておきます。
材料
シルバーシート
肝心なシートそのものの素材です。
ブルーシートでも、良いのかと思います。
肝心なのは耐水圧性能になります。
公式のグランドシートなどでは#5000と表記されているのでこれが一つの目安となりますが、たたみ辛く、重さも増してしまうので、#3000あたりのシートで十分だと思います。
「#3000」について
この数字は「耐水圧」そのものを表しているわけではありません。また「厚み」でもなく、「重さ」を表しています。同じ面積で重さが変わるとその分厚さが増すので結果的に耐水圧性能があがる形になります。
どんな大きさのシートを用意するかは、テントの大きさによりますので、自身のテントの大きさを調べて購入してください。
その際、テントのボトムより若干小さ目に作ることも考慮するのですが、折りしろも考慮する必要があるので、この後説明する設計の仕方を見てまずは設計をしてください。
ちなみにヤドカリテントの場合、私が購入したシートはこちらの3.6m×5.4mのシートになります。
両面テープ
折りしろを縫うために仮止めするのに使います。
しっかり貼ることで折りしろをしっかり折ることもできます。
なるべく「強力」とかかれたものが望ましいです。
紙用の一般的なものだと縫う際にはがれてきてしまい、縫うのが大変になります。
ゴムヒモ、かばんテープ
シートをペグなどに固定するための、ひっかけ部分を作るのに使います。
ひっかけ部分が必要ないのであれば、不要です。
実際私もこの部分を作ったものの、最初の一回しかひっかけておらず、作らなくても良かったなっと思っています。
ミシン糸、ミシン針
衣類などの布にくらべてかなり丈夫なシートを縫いますので、針と、糸も丈夫なものを用意してください。
また両面テープで仮止めしている関係で、針に粘着部分がくっついてだんだんべとべとになってきます。
失敗の元になるので、完成までに何度か交換するつもりで、数本用意しておくのが良いです。
道具
ミシン
直線が縫えれば良いので、高機能なものじゃなくても良いです。
私が使用したミシンは、ジャノメのこちらのミシン。
床で作業することになったので、コンパクトで取り回しが効いたのはむしろ良かった気がします。
糸通し
文字通り、針に糸を通すための道具です。
こんなローテクでという感じですが、100均でも買えるので糸通しに自信がない人は素直に買っておいた方がいいかと思います。
ミシンの達人ならば不要なのかと思いますが、私は何度も糸を張りなおすような失敗をしたので、その度にストレスが溜まり購入。とても重宝しました。
カッターナイフ
長い直線を切らないといけないので、ハサミよりもカッターナイフが適しています。
厚みのあるシートを綺麗に切断するために、普通紙を切ったりするものではなくて、ダンボールぐらい切れるぐらいのしっかりしたものが良いです。
なければ、これも100均で購入可能なので調達してください。
さて、ここからいよいよグランドシート作りに入るわヨ
今回はヤドカリテント用のグランドシートを作るゼ
実際に作った図面まるごと公開しちゃうのでぜひ作ってみて欲しいゼ
グランドシートを設計する
設計の概要
あなたのテントにピッタリなグランドシートを作るために、しっかり設計するのが大切です。
まずはテントの大きさを確認。
ヤドカリテントの場合は、こんな感じ※DOD公式より引用
組立サイズ(外寸) | (約)W460×D460×H300cm |
---|---|
インナーサイズ | (約)W430×D290×H300cm |
さて、「ピッタリなグランドシート」を作るための要件は、
ボトムよりも若干小さめにすること。(10~20cm程度)
なのですが、ボトムってインナーサイズなのか、アウターサイズなのか、どっちが正解なのでしょうか?
冒頭でも書きましたが、公式のグランドシートはインナーテントのサイズを基準に作られているようです。
若干小さめに作る理由は、「雨がそこから入ってテントとシートの間に溜まってしまう」から。
それならば、アウターより小さければいいのでは?っと私は思いました。
少しでもインナーを地面に設置させたくないのも理由の一つです。
ということで、ここではヤドカリテントのアウターサイズをベースに設計していきます。
もちろん自作なので、どちらを基準にしても自由です!
ヤドカリテント専用グランドシートの設計図
設計は図形がかけるソフトがあればOKです。
私はWPS Office付属の表計算ソフト(無料)で描きました。
正確な絵を描く必要はなくて、サイズをちゃんと決めてあって、明記できてさえいれば手書きでもOKです。
表計算ソフト使うメリットとしては、サイズ計算を一緒に行える事と、八角形など多角形をプリセットで置くだけで用意できてしまう点で適していると思います。
実際に設計した図面はこんな感じです。
最大幅
ヤドカリテントアウターの幅460cmに対して、10cm小さい450cmを設定しました。
折りしろ
折って縫いやすいサイズということで、4cmとしました。
ちなみにシルバーシートは購入した状態で端部の折り返し処理がされています。
なのでその部分を極力活かすように設計しました。
図の中で赤い部分の折りしろについては、シルバーシートの折りしろをそのまま活用するので、縫う必要がありません。実際に縫うのはオレンジ色の折りしろのみです。
ナナメ部分、直線部分
最大幅を元に、どこかからか拾ってきた公式を当てはめ、8角形のナナメ部分の長さ、直線部分の長さを算出しています。
検証
一応公式が正しく計算できているか、足してみて最大幅になるか検証しています。
縦の長さ
ヤドカリテントは8角形の前面部分がないので、そこまでの長さを算出しています。
ステップ部
用意したシルバーシートの幅が360cmだったので、縦の長さをとっても余ります。
切断するとなると、長い直線を切断しなければならない挙句に、前述したシルバーシートそのものの折り返し部を切断することになるため、自分で処理しなければなります。
これはかなり面倒。
なので、
靴を脱ぎ履きしたり、ちょっとした物を置けるスペースとして活用することにしました。
完成するとこんな感じになります。
こんな風に独自の機能を追加できるのも自作するメリットですね!
さて、ここまで来たら、あとは切って、折って、縫うだけヨ!
ラストスパート!
そう言われると簡単な気がしてきたナ!
ヤドカリテント専用グランドシートの制作
1.作業スペースを確保してシートを広げる
私はリビングで作業しました。
もちろんシートを全部広げることはできません・・・
なので基本綺麗にたたんだ状態で、処理する部分だけを開くようにして作業を進めていきました。
2.メジャーと油性マジックでマーキングする
設計図をみながら油性マジックでマーキングしていきます。
直線はどうせ切断するときに定規をあてて切るので、適当な間隔で点を打っていく感じでOKです。
私の場合はシートを一気に広げることができなかったので、部分的に作業を進めましたが、一気にやれる場合は、マーキングだけまず済ませたほうが効率いいと思います。
3.切断する
定規をあてて、カッターで一気に切断します。
シートは意外と切りにくいので、カッターの刃はなるべく新しいものを使った方がいいです。
あと、必ず床などを傷つけないよう、なにか下敷きを用意してください。
私はあまっていたダンボールを展開して下敷きにしていました。
4.折りしろを折る
折る部分を一度折って、折り目をつけておきます。
その上で、貼り合わせる部分に両面テープを貼ってください。
あとは両面テープの保護面を剥して、しっかり折って貼り合わせてください。
5.ミシンで縫う
ここまで来たらもう後戻りはナシ
覚悟を決めてミシンと仲良くなろう
基本的に直線を縫うだけですが、大きさが大きさなので、蛇腹状にたたんでおくなど工夫が必要です。
また端っこはしっかりと縫い付けるように、折り返し部分に合わせてボックス上に縫いました。
両面テープが貼ってある影響で、縫い進めているうちに針がベトベトになってきます。
こうなると縫う力が結構必要になり、ミシンが無理をしている感じがしてきます。
できれば交換用の針を何本か用意して替えるようにしてください。
6.ペグ固定用のベルトをつける
これは正直いらなかったかも。
好みで省略してOKヨ
かばんテープを適当な長さに切って、両面テープでシートに貼り合わせます。
向きとして、八角形のシートに対して放射状に着けるようにしてください。
ミシンで縫います。
かばんテープとシルバーシートの厚さから、かなりのパワーを必要とします。
うちのミシンだとちょっと壊れるんじゃないか?ってぐらいの音がしていました。
最後に、ゴム紐をつけたら完成~♪
完成
実際に完成したものがこちらです。
サイズも設計通りアウターテントより若干小さく、雨漏りの心配はなさそうです。
手抜きするために作ることになったステップ部分が結構いい感じで、インナーテントと外界をまたぐ間のグレーゾーンとしてとても重宝しますよ!
まとめ
グランドシートの純正オプションがなく、グランドシート選びに迷ったら、思い切って自作してしまおう!というお話でした。
正直最初は本当にミシンの糸の取り回し方ひとつわからない状態でしたが、やってみればなんとかなるものです。
今回はヤドカリテント用のグランドシートということで、八角形を基本とした形状でしたが、どんなテント用を作るにしても、紹介した手順で設計、製作できると思います。
最後に自作ヤドカリテント用グランドシートにかかった費用をまとめておきますので、コスパの良さに驚愕してもらえたらと思います。
この記事を読んで、実際にグランドシート作ったよ!って方がいらっしゃいましたら、コメントいただけると嬉しいです。
また、私がオススメするヤドカリテントが気になった方は、こちらでまとめていますので参考にしていただけると幸いです。
ふぅーものすごい達成感ダゼ
がんばったわネ
まったねー
ヤドカリテント用グランドシートの材料費
シルバーシート | 1767円 | 楽天市場 | |
両面テープ | 110円 | ダイソー | |
ゴムひも | 110円 | ダイソー | |
カバンテープ | 110円 | ダイソー | |
ミシン糸 | 110円 | ダイソー | |
針 | 110円 | ダイソー | |
労働力 | プライスレス |
合計 2,317円
コスパすごすぎっ!
コメント
ヤドカリテント用のグランドシート作成しました!
作成時にシートを部屋で広げた時の大きさに心が折れそうになりましたが、本日試し張りしたところピッタリで、余剰のステップ部分も大変いい仕事をしてくれて大満足です!
ヤドカリ専用のインナーマットが売り切れのため、何か代替え案をご存知でしたらぜひ教えて頂きたいです!
ヤドカリ初心者さん>
グランドシート気に入っていただけて嬉しいです。
やろうとすると想像以上に大きく感じて怯みますよねw
インナーマットのほうはすみません、我が家はダブルサイズのエアベットを二つ並べて逃げてます。
コスパ重視の私としてはインナーマットよりもはるかにお安いですし、地面からの距離もマットとは雲泥の差があります。
良かったらこちらもブログのほうで少し触れているので見てみて貰えると嬉しいです。
はじめまして!先日、念願のヤドカリデビューを果たしました‼︎グランドシート手作りして早半年…なかなかタイミングが合わず、やっと春に子ども3人連れて強行突破。外で広げるまで上手く作れたのか自信なかったのですが、ジャストサイズで感動しました。折って縫っただけの更に簡素化したバージョンでしたが、十分いい仕事してくれました。グランドシートに沿って角を合わせてペグダウンするだけなので、かまぼこの煩わしさに比べれば神です笑
勢い余って2週連続でキャンプ行ってしまいました。またお得な情報拝見させて下さい。
なつさん>
素敵なご報告ありがとうございます♪
半年またぎで答え合わせ、ドキドキですね。
気に入っていただきとても嬉しいです。
やっぱり設営楽ちんですよね! 私の他にもそう思う方がいらっしゃる事がわかり安心しました。
これから本格シーズン!ヤドカリキャンプ楽しみましょう!
はじめまして!
グランドシートのサイズ感に迷っているのですが、インナーテントより大きく、アウターよりも小さく設計されたとのことで、雨の日の感想などいただけると大変嬉しいです!
こんにちは。ヤドカリ専用のシートが無かったので探していたところイタチツカイさんのブログを見つけました😊
図面を参考に作成しキャンプで使用時ピッタリで感動ものでした。本日キャンプしてますが感動を抑えられずコメントします(笑)
ありがとうございました。
話しは変わってかなり風が強かったのですが、就寝時タープ部分はどうされてますか?ご教授お願いします。